セミタリー共同墓地

 

6月の第2日曜は父の日。

 

家族が集まり 裏庭で今年初めてのBBQをした。

お肉は食べない宣言をした孫娘の為に今年はベジーバーガーと太いソーセージ(豚肉)を皆で楽しんだ後 亡くなった旦那さまのお墓参りに皆でセミタリー共同墓地に出かけた。

家から10分位ドライブの距離にあるこの巨大セミタリー、私が月に1度位に1人で来る時は 人がパラパラで車の混雑などはないのに 先月の母の日にお参りした時もすごい人出で普段とはまるで違う風景だった。 

父の日もそれに近い人出。こんなに沢山の人が父親を忘れずに この日お墓を訪れているのを目の当たりにするのは 心温まる思いです。

 

 

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日曜日の午後3時過ぎ、徒歩で来る人はなく訪問者は車で来るので セミタリーの中は車道が右往左往あるが 市街地の市道よりは狭くて来る車と帰る車のすれ違いはスローダウンするし、何しろ訪問者の絶対数が多いから混雑する訳です。

 

母の日も父の日も絶好の週末で 訪れる沢山の訪問者は広大な緑の墓地を公園のようにエンジョイしているように見えた。

 

ここでお墓のアパートを購入したのは随分と前の事だった。

 

日系人のお墓が集まるコーナー「憩いの園」があり そこに買うつもりで行った。旦那さまがガンを宣告され 彼が元気な内に行く場所を決めておきたいと息子と3人で出かけたのです。

日系担当セールスマンと会い 書面と地図で適当な場所と値段も決めて オフイスで書類にサインしそうになった時 息子が「これは不動産なのだから実物を見てから決めた方がいいのでは?」と言ったのです。

旦那さまは彼自身のガンが気になり 私も彼の事で頭が一杯で冷静さを欠いていたと思われる。動揺していない息子が居て助かったのです。

 

現地に行き 買うはずだった地面を実際見てびっくり!! 

 

日系人コーナーは巨大墓地の端に近く 地面が少しくぼんだ状態の場所でした。時は 10月秋雨の後で 名前の刻み込まれた立派なヘッドストーンは地面から凹んで水が溜まり 折からの落ち葉が3-4枚たまってたのです。

刻まれた名前が冷たい地面の水に浸かっていた・・・・それがいたたまれなくて受け入れる事はどうしてもムリだった。 

 

こんな場所に彼を入れたくない、自分も入りたくない!!とすぐに直感しました。

ダンナ様も首を横に何度も振りました。

「No No  ここは止めます!!」

「じゃあ、どこにしますか? このアパートはどうですか?」

 

セールスマンは傍の大理石製のロッカー式を指しました。

地面だとこうして水に浸かるかもしれない・・・・地面よりもアパート式の方がいいかもしれな・・・・と思い出していた。後で旦那さまや息子と話すと同じ思いだったと。

 

でもそのアパート式は何か小さくて貧弱です。おまけに空きスペースは手の届かないTop と 膝まずいてお花をさす事になる最下位のボトムだけ。

旦那さまと顔を見て又二人で首を横に振りました。

 

「もうチョイスはないですよ。」

息子が「ダード、別にここじゃなくてもいいよね」 

「そう、そう」

「じゃあ、最近できた池の近くをみましょうか?」

 

そうしてたどり着いたのが この噴水とハスの花の池があるほとりの新しいアパートに決まったのでした。日系お墓のコーナーとはほど遠いですが そんな事Who cares?

 

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セミタリーの規則により お墓に生花は禁止。枯れたお花の後始末が困るからだと。 OKなのは何と造花です!! 

でも造花だって雨風で色あせます。その対策は造花専用のゴミ箱があるのですね。 だから色あせたらNewと取替えます。

 

日本ではお墓の世話をする人がなく お寺や墓地が困ってる・・・・とかのNews をみました。

 

このセミタリーは墓地購入価格の一部が強制積み立てされて基金に入れられ、お墓は半永久に管理費があるように 政府が決めてるそうです。

まあ、100年は大丈夫だよとセールスマンは誇らしげに告げました。

 

だから・・・・でしょうか、いつ来ても芝生はキレイに整備され緑で樹木や花もあり 手入れのよく行き届いた公園と同じで 静かで空気は最高だし又来てみたくなる場所でもあります。